2026/06/29 10:31
こんにちは、ととど の いっしです。
先日、地元の公園で行われた樹木の伐採に立ち会う機会がありました。市役所の方から「伐採した木を何かに活用できないか」と声を掛けていただき、現場を訪れました。
チェーンソーの大きな音が響く中、ひとりのおばあさんが静かに木へ向かって手を合わせていました。感謝だったのか、敬意だったのか、それとも祈りや追悼だったのか。その意味はわかりません。しかし、その姿がとても印象に残りました。
私たちは家具をつくる仕事をしています。毎日のように木を加工し、材料として向き合っています。しかし、その木に対してどれだけ感謝の気持ちを持てているだろうか、と考えさせられました。
木は人の暮らしに欠かせない存在です。家となり、家具となり、道具となる。果実を実らせ、燃料ともなり、木陰や景色をつくり、ときには心を癒してくれる。私たちは知らず知らずのうちに、その恩恵を受けながら生きています。
伐採される木を前に手を合わせる姿を見て、木は単なる資材ではなく、長い時間をかけて人々の暮らしを支えてきた存在なのだと改めて感じました。
これからその木がどのような形で活かされるかはまだ決まっていません。しかし、もし新しい役割を与えられるなら、その木が生きてきた時間や、人々とのつながりも一緒に受け継いでいけたらと思います。
木を扱う者として、素材を見るだけでなく、その向こう側にある時間や命にも目を向け続けたい。そんなことを考えた一日でした。

